沖縄でサーフィンをするなら、いつかは必ず砂辺(スナベ)に行くことになります。
行きやすくて、海に入りやすくて、初心者が足のつく場所で練習できる。沖縄でいちばん有名なサーフポイントです。サーフィン初心者におすすめのポイントを沖縄で1つだけ挙げるなら、ぼくはここを選びます。
ただ、いつでも簡単というわけではありません。潮が引けばリーフが出てサーフィンできませんし、大きなうねりが入れば上級者だけの波に変わります。波のいい日は、島じゅうのサーファーが集まります。
ぼくは沖縄に住んでいて、砂辺には数えきれないほど入ってきました。この記事では、いつ行けばいいか、どこから入るか、どこに停めるか、そして入らないほうがいい日について、知っていることをまとめます。
砂辺ポイントの基本情報
砂辺はどこ?呼び方について

砂辺は、北谷町(ちゃたんちょう)の西海岸にある、長い防波堤のポイントです。目の前は東シナ海。うしろには住宅やカフェ、ダイビングショップが並んでいます。
呼び方が少しややこしいので整理しておきます。地図に載っている名前は「宮城海岸」で、サーファーは「砂辺(スナベ)」と呼びます。どちらも同じ場所です。米軍基地が近いので外国人サーファーも多く、英語では「Sunabe Seawall(シーウォール)」と呼ばれています。
那覇空港からは、車で45分〜1時間ほどです。
防波堤の端には砂辺馬場公園があります。芝生の広場、展望台、スケートパークのある公園で、1945年に米軍が沖縄本島へ最初に上陸した場所であることを伝えるモニュメントも立っています。
砂辺でサーフィンできる条件

砂辺でサーフィンできるかどうかは、季節・潮・風の3つで決まります。
季節
砂辺は冬のポイントです。6月にサーフィンを始めて「いつ行っても波がない」と感じても、それが普通です。11月になったら、また来てください。
潮

リーフが浅いので、サーフィンできるのは満潮の前後2時間ほどだけです。干潮のときは、リーフが海面から出てしまいます。
- 家を出る前に、那覇のタイドグラフを見る。
- 目安は潮位120cm以上。 ぼくはこの数字を基準にしています。
- 大潮の日は、朝と夕方がチャンス。 満潮が日の出と日の入りの近くに来るので、朝と夕方にそれぞれ2時間半ほど入れます。
入れる時間は毎日ずれていきます。自分の予定ではなく、潮に合わせて動きましょう。潮を見られる無料アプリは波情報アプリの記事で紹介しています。
風
防波堤は西を向いています。東からの風がオフショアになり、波の面をきれいに整えてくれます。西や北西の強い風は、リーフにまっすぐ吹きつけて波をぐちゃぐちゃにします。
どこから入る?レベル別のポイント
防波堤に沿って、ピークがいくつもあります。どこに入るかはレベルで決めましょう。
初心者は馬場公園近くの「コーナーポイント」

練習中の人には、ここをすすめています。
- 岸のすぐ近くで波が割れる。 長い距離をパドルしなくてすみます。
- 波が小さい日は、ほとんどの場所で足がつく。
- サーフィンスクールもここを使っている。 防波堤沿いでいちばん穏やかな場所だからです。レッスン中のグループとは距離をあけましょう。
とはいえ、足元はリーフ(サンゴ礁)です。血だらけの足で車に戻りたくなければ、リーフブーツを履いてください。初心者には、ほぼ必須です。
ブーツの選び方とおすすめは、リーフブーツおすすめ7選にまとめています。

リーフツアラー マリンシューズ(つま先ガード付き)をAmazonで見る
経験者はほかのピークへ

防波堤に沿って奥へ行くほど、波は強くなり、上手いサーファーが集まります。入る前に、防波堤の上から10分ほど海を見てください。どこからテイクオフしているか、どこから上がっているか、リーフ沿いの流れがどれくらい速いかを確認します。
砂辺が小さすぎる日は、経験者なら海沿いを北へ30分ほどの真栄田岬をチェックする手もあります。真栄田岬サーフィンガイドで紹介しています。
海への出入り

防波堤には階段がついているので、岩を乗り越えなくても海まで降りられます。ダイバーやシュノーケルの人も同じ階段を使います。パドルで横切る前に、ダイビング用のフロートや浮上してくる人がいないかを見てください。
駐車場
海沿いの道路にある、防波堤の横のスペースに無料で停められます。
- 波のいい日は埋まります。 冬の、風が合った週末は早めに来てください。
- 家の出入口をふさがない。二重駐車もしない。 防波堤のすぐ後ろは住宅地で、住んでいる人たちは毎日サーファーを見ています。
- 早朝は静かに。 ドアの音や話し声は意外と響きます。
- 車のカギを車体に隠さない。 電子キーは海に持って入れません。ぼくが信頼しているのは、ダイヤル式の小さなキーボックスです。

サンワダイレクト ダイヤル式キーボックス(4桁)をAmazonで見る
防波堤には更衣室がありません。ポンチョか大きなタオルと、体を流す真水を持って行きましょう。
体を流す水の持って行き方は、サーフィン用ポリタンクおすすめ8選にまとめています。着替えに使うポンチョは、サーフィン用お着替えポンチョおすすめ7選で紹介しています。
混雑とマナー

砂辺は、沖縄で1、2を争う人気ポイントです。波がいい日には、地元の常連、外国人サーファー、スクールの生徒、島の反対側から来た人まで、みんな集まります。
- 初心者はコーナーで。 ボードをコントロールできるようになるまで、メインのピークには入らないでください。
- 順番を守る。 リーフのポイントは、ひとつのピークにテイクオフできる場所がひとつしかありません。待てる人がいて、はじめて成り立ちます。
- あいさつをする。 小さなコミュニティなので、冬のあいだずっと同じ顔ぶれに会います。
前乗りや優先権などのルールは、サーフィンのルールとマナー完全ガイドにまとめています。
砂辺に入らないほうがいい日

- 干潮のとき。 リーフの上に水が足りません。潮が上がるのを待ちましょう。
- 台風のうねりや、大きなうねりが入った日。 砂辺は重い波に変わり、流れも強くなります。初心者は、大きいと感じたら入らないでください。
- 誰も入っていないとき。 沖縄でいちばん人気のポイントに誰もいないなら、たいてい理由があります。

大きい日は、見るだけでも行く価値があります。波が防波堤のすぐ近くで割れるので、上から見ているだけで迫力があります。台風のうねりについては台風スウェルでサーフィンするときの注意点も読んでみてください。
スクールとレンタル

防波堤から歩ける範囲に、サーフショップがたくさんあります。ぼくの経験では、どのお店の人も親切で、スクールやガイドをやっているお店も多いです。
- 初心者向けのスクールは、道具込みで9,000〜10,000円くらい。
- ボードとウェットスーツのレンタルは、一式で10,000円前後。
- ショップで「今日はどのピークがいいか」「何時ごろがいいか」を聞く。 この情報には、レンタルするボード以上の価値があります。
サーフィンが初めてなら、まずはここでスクールを受けてください。いちばん早くて、いちばん安全な始め方です。
サーフィンのあとの楽しみ
夕日を見て帰る

防波堤は西向きなので、夕日が目の前の海に沈みます。夕方の満潮に海の中から見る夕日は、沖縄に住んでいてよかったと思える景色のひとつです。
沖縄そばを食べる

防波堤から歩いてすぐのところに、沖縄そばの有名店「浜屋」があります。初めてなら普通の沖縄そばを。少し変わったものを食べたい人には、やわらかい豆腐がのった「ゆし豆腐そば」がおすすめです。昼のお店なので、営業時間を確認して、朝のサーフィンのあとに行ってみてください。
カフェに寄る

防波堤の裏の通りには、カフェがたくさんあります。アメリカンな雰囲気のお店、サーファーが集まるお店、朝早くから開いているお店もあります。お店は入れ替わるので、ここでは紹介しません。歩いて、お気に入りを見つけてください。
まとめ:潮と季節を知れば、砂辺は最高のホームポイントになる

沖縄のサーファーの多くが、砂辺で最初の1本に乗ります。そして何年たっても、同じ場所でサーフィンを続けています。潮を覚えて、混雑の中でのマナーを守れば、あなたのホームポイントにもなるはずです。
ほかのポイントは沖縄のメジャーなサーフポイント紹介で、季節ごとのウェットスーツは沖縄でサーフィン【ウェットスーツは必要?】で紹介しています。


コメント