サーフボードのワックスって何を買えばいいの?
サーフィンを始めた頃に意外と困った道具の悩みのひとつです。
ショップに行くと「TROPICAL」「WARM」「COOL」「COLD」と並んでいるのに、何が違うのかさっぱりわからない。
とりあえず有名そうなSEXWAXを手に取って、店員さんに「今の季節はこれです」と教えてもらって解決した記憶があります。
実は、ワックス選びを間違えると滑り止め効果がほぼゼロになります。
この記事では、水温別のワックスの種類・選び方から、塗り替えのタイミングまで、実際に使ってわかったことを正直に解説します。
サーフボードにワックスを塗る理由

サーフボードにワックスを塗る理由は、身体とサーフボードの接地面が滑らないようにするためです。
- パドリングのときに身体がずれるのを防ぐ
- テイクオフのときに手が滑るのを防ぐ
- ライディングのときにサーフボードから滑って落ちるのを防ぐ
ワックスは、サーフィンのほぼ全ての動作に関連する重要な役割を果たしています。
ワックスを季節で変える理由:水温と硬さの関係

サーフボードのワックスはパラフィンワックスをベースにした素材で、温度によって硬さが変わるという性質があります。
- 気温・水温が高い夏 → ワックスが溶けやすい → 硬めのワックスが必要
- 気温・水温が低い冬 → ワックスが固まりやすい → 柔らかめのワックスが必要
間違ったワックスを使うと:
- 夏に冬用(柔らかい)ワックスを塗ると→ 日光で溶けてベタベタになり、砂がつく
- 冬に夏用(硬い)ワックスを塗ると→ 固まりすぎてつぶつぶが立たず、グリップなし
ワックスは季節ごとに「水温に合った種類」を選ぶのが大原則です。
ワックスはどこで買うの?
サーフボードのワックスは、サーフィングッズを扱う店には、だいたいあります。
1.サーフショップで買う

ムラサキスポーツなどのチェーン店でも売っているのですが、オススメの買い方は、自分が入るサーフポイントの近くにあるサーフショップです。
サーフボードワックスを買うついでに、波の状況や自分にあったポイントの情報を聞いたり、ほかのサーファーとの交流の機会を持つことができたりします。
自分がはいるサーフポイントで知り合いが多いと、気楽にサーフィンしやすく、なにより楽しさが倍増します。
2.ネット通販でサクッと買う

ショップに行くのがめんどうだと思う人や、ぼくのように『コミュ障』の人は、ネットでまとめ買いしちゃうのがおすすめです。
実は、ネット通販でまとめて買ったほうが、安く買えてしまいます。
ワックスは消耗品で、サーフィンするたびに使うので、まとめ買いしておいても損はしません。
ワックス5種と適正水温
サーフボードワックスは、主に水温別で以下の種類があります。
| タイプ | 適正水温(目安) | 使用時期(湘南・千葉目安) |
|---|---|---|
| 1. BASECOAT(ベースコート) | 下地用 | 通年 |
| 2. TROPICAL(トロピカル) | 24℃以上 | 7月中旬〜9月 |
| 3. WARM(ウォーム) | 17〜24℃ | 5月〜7月上旬、9月〜10月 |
| 4. COOL(クール) | 12〜20℃ | 3月〜4月、11月〜12月 |
| 5. COLD(コールド) | 14℃以下 | 1月〜2月 |
1. BASECOAT(ベースコート)

「BASECOAT」は、ボードにワックスを塗る際に、一番最初の下地として塗るワックスです。
コレを最初に塗ることによって、ボードの表面に凹凸を作り、うえから、サーフボードワックスが塗りやすくなります。

適正水温が「WARM(ウォーム)」のときは、「TROPICAL(トロピカル)」のワックスをベースコートとして使うなど、下記2〜5のうちの適正水温のワックスより固めのワックスをベースコートとして使用することもできます。
2. TROPICAL(トロピカル)
「TROPICAL(トロピカル)」は、水温・気温が高いときに使います。
適正海水温は24℃以上です。
真夏用、普通に硬いです。
高温でも柔らかくなりづらくされているため、高温の車の中に放置しててもコイツだけは原型を保ったままです(笑)。
水温24度以下の場合、ベースコートとしても使用できます。
3. WARM(ウォーム)

比較的海水温が高い時期に使用する『WARM(ウォーム)』。
海水温17℃〜24℃に適しています。
沖縄に住んでいるぼくは、このワックスを使用する時期が一番多いです。
沖縄は、水温が17℃以下になる時期はほぼなく、夏の水温が25℃以上の日でも「WARM」だとグリップ力が上がるので気に入っています。
4. COOL(クール)

「COOL(クール)」は適正水温が12〜20℃のワックスです。
秋の終わりがろから、春先まで使うことができます。
少し水温が高い日でもグリップ力を上げたい人は、使っても良いかもしれません。
ただ、ウェットにワックスがくっついてしまうこともしばしば…。
5. COLD(コールド)

『COLD(コールド)』は、真冬などの海水温が最も低くなっている時期に使用するワックスです。
海水温の目安は14℃以下です。
ぼくが住んでる沖縄では、水温が14℃以下になることはないので、なかなかお目にかかれないワックスです。
超寒い真冬でも柔らかくて塗りやすい。逆に気温が高いと原型を保たないので、ワックスケースにしっかり入れておきましょう。
湘南・千葉の月別水温と対応ワックス目安
日本を代表するサーフエリアの水温を基準にした選び方の目安です。
湘南(神奈川)
| 時期 | 水温目安 | おすすめワックス |
|---|---|---|
| 1〜2月 | 約14〜16℃ | COLD または COOL |
| 3〜4月 | 約15〜18℃ | COOL |
| 5〜6月 | 約18〜23℃ | WARM |
| 7〜9月 | 約22〜27℃(8〜9月がピーク) | TROPICAL または WARM |
| 10〜11月 | 約20〜23℃ | WARM |
| 12月 | 約16〜18℃ | COOL |
千葉
千葉は太平洋に面したポイントが多く、黒潮の影響で湘南よりわずかに水温が高くなる時期もあります。一方、冬の北風が強いエリアでは体感温度が下がりやすい。ワックス選びは湘南とほぼ同じ基準で問題ありません。
サーフボードワックスの塗り方

1.塗る位置を決める

まず、ワックスを塗る位置を決めます。
塗る位置は、サーフボードの種類やサーフスタイルによって変わりますが、初心者は、なるべく広い範囲で塗ることをおすすめします。
初心者の頃は、手や足のおく位置がずれてしまうことも多いため、多少ずれても、滑って転ばないようにしたほうが良いからです。
ある程度慣れてきたら、ワックスがよく落ちている部分に重点的に塗るようにしていけばいいです。
2.ベースコートを塗る

塗る位置を決めたら、ベースコートを塗ります。
凹凸ができるように交差させて塗ります。
ベースコートを省略するとグリップが弱くなります。新しいボードや完全にワックスを剥がした後は、必ずベースコートから始めてください。
3.水温に適したワックスを塗る
ベースコートを塗ったら、その上から水温に適したワックスを塗ります。
円を描くように塗るとうまく凹凸ができるように塗れます。
サーフィン後は、ワックスは落とさず軽く水ですすぐだけにしておきます。
次にサーフィンするときに、落ちた分だけワックスを追加で塗るようにします。
決して、ワックスを毎回全部剥がすようなマヌケなことはしないようにしましょう!
(初心者のときのぼくは知らずに毎回落としてました笑)
ワックスの塗り替えタイミング

「いつ塗り替えればいい?」——これも初心者がよく迷うポイントです。
こんな状態になったら塗り替えサイン
- ワックスの表面が平らになってきた(凹凸が潰れてグリップ力低下)
- 足を置いたときに滑りを感じる
- ワックスが黒ずんで汚れてきた(砂・汚れが蓄積)
- 季節の変わり目(水温が大きく変わるとき)
頻度の目安
| サーフ頻度 | 塗り替え目安 |
|---|---|
| 週1〜2回 | 約2ヶ月に1回 |
| 週3〜5回(朝活サーファー) | 約1〜2ヶ月に1回 |
| 季節の変わり目 | 必ず全剥がし+塗り替え |
ワックス剥がしで必要なもの
- ワックスコーム(専用スクレーパー)
- ワックスリムーバー(または食器用洗剤)
1.サーフボードスタンド
サーフィンワックスを剥がすときは、安定した場所にサーフボードをおいて行いましょう。
といっても、安定した場所ってなかなかありません。
アスファルトなど固い地面に置くと、ボードを傷つけてしまう可能性があり、また、砂浜や芝生の上に置くと、剥がしたワックスなどの回収に手間がかかります。
そこで、サーフボードスタンドがオススメです。
折りたたみ式で場所を取らず、サーフィン前のワックスアップもやりやすいです。
でも、少し値段が高いよ!って人は、こういう踏み台を使うと、安く抑えられるし、キャンプなどでイスとしても使えて便利です!
2.スクレーパー
ワックス剥がしには必須のアイテムです。
ヘラのように使って、ボードに塗られているワックスを剥がします。
コレは比較的安価なのでサーファーなら1つは持っておきたいですが、今どうしても手元にない!って方は、100円ショップのフライ返しなどを使ってみるのも手でしょう。
(※商品が折れたり、ボードに傷がつく可能性があるので注意しましょう)

3.ワックスリムーバー
ワックスを柔らかくする成分です。
ワックスを完全に剥がす際に使用します。
ここでも、費用を抑えたい人は、ジッポライターの補充用の灯油でも、ワックスを落とすことは可能なようです。
サーフボードが火に包まれるのがみたくない人は、十分注意して作業をするようにしましょう!
4.ティッシュ
鼻をかむティッシュです。ない人は、自分のTシャツでも良いでしょう。

ワックス剥がし方【手順】

- ボードを日光に当てて少し温める(ワックスが柔らかくなる)
- ワックスコームで大まかに削り取る(スクレーパーの角で面を引っ張るように)
- 残った薄い膜をリムーバーで拭き取る(なければ食器用洗剤を薄めたもので代用可)
- 乾かしてから新しいベースコートを塗る
注意:真冬の冷えた状態でいきなり削ると、ボードの塗装を傷つける可能性があります。必ず温めてから作業してください。
1.サーフボードを安定したところに置く

安定したところで作業するようにしましょう。
安定した場所でやらないと、いろんなところにぶつけやすいです(実証済み)。
2.ワックスを柔らかくする
塗られたワックスにドライヤーで温風を当てて、柔らかくすると剥がしやすくなります。
太陽に少し当てて温めるのも効果的です。
※どの方法も、やりすぎるとサーフボードを劣化させる可能性があるので、あまり長時間、温めたり、日光に当てたりしないようにしましょう。
3.スクレーパーでワックスを剥がす

ワックスが柔らかくなってきたら、スクレーパーでワックスを剥がしていきましょう。
剥がしたワックスは、しっかりと集めて、処分しましょう。
4,ある程度おちたらリムーバーを塗ってしばらく待つ
ある程度ワックスが落とせたら、リムーバーを塗ってしばらく待ちます。
リムーバーを染み込ませたティッシュを乗せるのも効果的です。
5.スクレーパーとティッシュで剥がしていく

10分ほどして、リムーバーが浸透し、ワックスが柔らかくなってきたら、スクレーパーとティッシュで残ったワックスを拭き取ります。
6.仕上げ

剥がし残しなども、リムーバーを染み込ませたティッシュなどできれいに拭き取ります。
最後に、水拭きなどおこなうと、よりきれいに落とせます。
これだけきれいになれば、今夜はサーフボードと一緒に寝られます。

ワックス選びチェックリスト
海に行く前に確認してみてください。
- 今日の海の水温を確認した(波情報アプリで確認可)
- 水温に合ったトップコートを使っている
- ワックスのつぶつぶが十分に立っている
- 最後にワックスを塗ってから1ヶ月以上経っていない
- 季節が変わったら全剥がし&塗り替えをした
まとめ

サーフィンで必ずと言っていいほど、毎回使用するサーフボードワックスを紹介してきました。
季節(水温・気温)に合ったワックスを選ぶことで、グリップ力が高まり、よりアクティブなマニューバーができると思います。
正しいワックスを選ぶ手順は、シンプルです。
- 今の水温を調べる
- 水温に対応したトップコートを選ぶ
- 季節の変わり目には全部剥がして塗り替える
あえて初心者への一言伝えるとしたら、「ケチるな。塗りすぎるくらいがちょうどいい!」
ワックス代は年間で2,000〜3,000円程度。道具の中でも最もコスパの高いアップグレードです。


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